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| イチロー選手のビジョン実現プロセス |
2001年3月30日 |
3月26日に開催された福井県経営品質賞の表彰式に引き続き記念講演会が開催されました。「現状打破の経営革新」というテーマの講師は、日本経営品質賞主任審査員であり、全国レベルの経営品質アセッサー協議会の理事長もおつとめいただいています堀治人氏(経営品質総合研究所 代表 写真)です。
堀氏の講演では、「経営品質」を学び始めた方々にはとてもわかりやすく、また、よく勉強し、既に実践している方々には、新たな「気づき」を促すよう事例を交えながらオリジナリティあふれるお話をいただきました。もう少し時間があったらと感じ、また再度お聴きしたいと思うほど感動的な記念講演となりました。
その堀氏のお話の中で、「アセスメント基準で見る最近の社会現象」という項目の中で、マラソンの高橋尚子さんや水泳の千葉すずさんの事例に加えて野球のイチロー選手のビジョン実現のプロセスについて、彼の小学生6年生の時の作文を引き合いにし、「明確なビジョンを持ち、指標を掲げ、それを公開し、実行して成果に結びつけた男」として紹介していただきました。野球選手に限らず、私達もそれぞれの分野のプロとして、まず明確なビジョンを持つことからはじめなければならないなと感じられました。明確なビジョンがあれば、その実現への道筋を描き、努力することが本人にとって「当たり前」になるのです。
以下に、書籍に掲載されているイチロー選手の6年生の時の作文を記載します。
究極の”プラス思考”―この頭の切り換え、この考える態度
■「練習に裏付けられた自信」こそ最強の武器
より高い到達点を求め、正しい努力を積み重ねる―。天才イチローは驚くほど準備人間であり、夢の実現に向かって計画を一つ一つ実行してきた。
「ボクの夢は、一流のプロ野球選手になる事です。そのためには、中学や高校で全国大会へ出て、活躍をしなければいけません。活躍をするには、練習が必要です。ボクは3歳の時から練習をはじめています。3歳から7歳までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、激しい練習をやっています。だから、1週間中、友達と遊べる時間は、5〜6時間の間です。そんなに練習をしているのだから、必ず、プロ野球選手になれると思います。そして、中学、高校で活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団で契約金は1億円以上が目標です。ボクが自信があるのは、投手と打撃だけです。去年の夏、ボクたちは全国大会へ行きました。そして、ほとんどの投手を見て来ましたが、自分が大会ナンバーワン投手と確信ができるほどです。打撃では県大会、4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通じた打率は、5割8分3厘でした。このように、自分でも納得のいく成績でした。そして、ボクたちは、1年間、負け知らずで野球ができました。だから、この調子でこれからもがんばります。そして、ボクが一流の選手になって試合に出れるようになったら、お世話になった人に招待状をくばって、応援してもらうのが夢のひとつです。ともかく、一番の夢はプロ野球選手になる事です。」(原文のまま)
イチローが小学6年生のときの卒業文集『思い出・仲間』に書いた文章である。その夢は確実に実現に向かっている。まずはプロ野球の選手になることを実現し、1億円の契約金ではなかったが、4千万円で、西武か中日ではなくオリックスに入団した。そして、1994年のナゴヤ球場でのオールスター戦では、お世話になった人たちを招待している。これほどまで、幼いときの夢を実現している人は珍しいと思うが、その自信たっぷりな姿の裏には何があったのだろうか。
「ぼく自身は、練習に裏付けられた自信だと思いますけれど、当たり前に思っていました」とイチローは言う。
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野茂とイチロー「夢実現」の方程式
著者:永谷脩/著
出版社:三笠書房
ISBN:4-8379-0827-6
発行日:1996年8月、価格:495円 |
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