iPadサービスレポートによる顧客満足とサービスの業務効率向上

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導入前の課題

毎日行うお客様先での複写機のメンテナンス業務は、サービススタッフがお客様ごとにメンテナンス記録を取りまとめた顧客管理台帳(ファイル)を持ち運びしてメンテナンス内容を記入し、お客様の署名・捺印をいただいていました。複写機以外の機器のメンテナンス記録は、キヤノングループから提供される複写式のサービスレポートを使用していました。

1996年、複写機にトラブルが発生した場合、通報から修理完了までを60分以内におさえる独自のサービス「ダウンタイム60分」を開始しました。担当のサービススタッフが訪問できないときは他のスタッフが訪問し、メンテナンスするジョイントテリトリー制も整えました。体制のさらなる強化と顧客満足度向上のためにオリジナルのサービスレポートに統一しましたが、情報収集・保管・共有における課題が山積みでした。

サービススタッフの課題

内勤スタッフの課題

導入の経緯

「ダウンタイム60分」の体制強化から、顧客満足(CS)の向上へ

複写機トラブルの通報から修理完了までを60分以内で行う「ダウンタイム60分」の体制を強化し、お客様の業務への影響を最小限に抑えることで、お客様によりご満足いただけるサービスを提供できると考えました。そのためには、当時のサービススタッフや内勤スタッフの業務の負担を軽減する仕組みが必要でした。

柔軟性・操作性の高さから、FileMaker&iPadを採用

既存の基幹システムとの連携、ユーザーインターフェース設計の自由度、PCからもモバイル端末からもアクセス可能な上に、モバイル端末用アプリケーション(FileMaker Go) が無償提供だったこと、また、福井キヤノンでは長年培ったFileMaker活用のノウハウを保有していたのでFileMakerを採用。

また、選択式メニューを中心とした設計が可能で、画面をタップするだけの操作が誰でも簡単に行えること、通信環境があればどこでも最新情報を共有できることからiPadを採用し、FileMakerとiPadによるサービスレポートシステムの自社開発を進めました。

導入後の効果

レポート印刷のコスト 36,000円/月 × 12か月 = 年間なんと 約43万円 の削減!

さらに・・・     
数千枚/月の定期点検専用フォームの印刷     
数千枚/月ずつ増え続けるサービスレポートの保管・整理     
過去のサービスレポートから、特定の記録を探す履歴照会業務、など。
見えにくい作業コストも大幅カット!業務負担も軽減し、社員満足(ES)にもつながりました。

サービススタッフの声(スピードアップによるCS・ESの向上)

内勤スタッフの声(手作業と印刷コストの削減)

システム概要

福井キヤノンが独自に開発したiPadサービスレポートシステムは、FileMaker12 & FileMakerGoで開発したシステムを社内の基幹系データベースやモバイル端末と連携させて活用するシステムです。

システム構成

導入推進担当
S&S 第1チーム リーダー 丸木 治男

「ダウンタイム60分体制」に代表されるサービス体制の強化など、お客様満足の向上を目的として「iPadサービスサービスレポート」を自社開発し導入しました。継続的に改善を積み重ねることで、迅速かつ正確なサービスの提供だけでなく、サービススタッフや内勤スタッフの業務効率も大幅に向上しました。

今後もお客様満足向上を目指し、「iPadサービスサービスレポート」の改善をはかるとともに新たな取り組みにチャレンジし続けます。